深絞り加工技術紹介/昭和鋼機工業株式会社

私共は、鉄素材を円筒にプレスする深絞り加工を得意としております。

通常、プレスで深絞り加工を行う場合にはパワープレスあるいは油圧プレスを
使用して加工を行うのが一般的です。

弊社では、パワープレスよりも深く、油圧プレスよりも速く加工できる
ボトムスライド式複動プレス機にて加工を行っています。
(弊社ではドローイングプレスと称しています。)

今ではとても珍しい機械となりましたボトムスライド式複動プレス機の加工について
ご紹介をさせていただきます。

ボトムスライド式複動プレス機の特長

  この機械は名前の通り、ボルスターがスライドすることによりプレス加工を行います。
  各部の名称および加工範囲は次のようになっております。

ボトムスライド式複動プレス機の特長/昭和鋼機工業株式会社 加工範囲 素材: 鉄
加工可能板厚: 0.6mm 〜 2.0mm
加工可能最高高: 380mm

  一般のパワープレスは、下死点付近において最大の圧力を発生させるのに対して、油圧プレスと同様に、
  ボトムスライド式複動プレス機では、上死点から下死点まで一定の圧力でプレス加工を行うことが可能です。
ボトムスライド式複動プレス機の特長/昭和鋼機工業株式会社

  これによりプレス加工にともなう材料負荷をパワープレスよりも軽減することができます。

ボトムスライド式複動プレス機の動作

  ボトムスライド式複動プレス機の動作は、次のようになっております。

  ボルスターの動作に伴って下型が上昇し、上型と下型によって材料が
  保持されます。

  上死点からパンチが下降し、ほぼ一定の力で材料をプレスしていきます。
  パンチが下死点に達したところでプレス加工が完了いたします。 ボトムスライド式複動プレス機の特長/昭和鋼機工業株式会社